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【映画】『心が叫びたがってるんだ。』を見た感想【後半ネタバレ有】

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幼い頃、何気なく発した言葉によって、家族がバラバラになってしまった少女・成瀬順。 

そして突然現れた“玉子の妖精”に、二度と人を傷つけないようお喋りを封印され、言葉を発するとお腹が痛くなるという呪いをかけられる。それ以来トラウマを抱え、心も閉ざし、唯一のコミュニケーション手段は、携帯メールのみとなってしまった。

高校2年生になった順はある日、担任から「地域ふれあい交流会」の実行委員に任命される。一緒に任命されたのは、全く接点のない3人のクラスメイト。本音を言わない、やる気のない少年・坂上拓実、甲子園を期待されながらヒジの故障で挫折した元エース・田崎大樹、恋に悩むチアリーダー部の優等生・仁藤菜月。彼らもそれぞれ心に傷を持っていた。

 

どーも!

にものです。

 

先日、TSUTAYAでズートピアと一緒に借りた『心が叫びたがってるんだ。』を見たので感想を書こうと思います。

 

これ前から気になってたんですよねー!!

アニメ映画大好きなんで新しいの出たらとりあえず気になっちゃうんですけど、これは面白いって風の噂で聞いたんで特に気になってました。

 

で!見た感想を結論から言うと…

 

 

めちゃくちゃ面白い

だいぶ面白い ←ここ!!

普通に面白い

何とも言えない

普通につまらない

だいぶつまらない

めちゃくちゃつまらない

 

見終わったあとのテンションは『うん!面白い!』

 

 

うん、普通に面白かった。

あの花のスタッフは有能だなと。

 

後半ではネタバレ要素に触れるので前半は軽めの感想を…

 

軽めの感想

高校生の繊細な人間関係と、甘酸っぱい恋心を描いた青春映画。

 

内容は、とにかく

 

心が叫びたがってるんじゃぁあああああああああああ!!!!!

 

って感じだった。うん、わかんないよね。

 

わかりやすく言うと…

タバコポイ捨てする人いるよね?そういう人見たらさ

 

捨てんじゃねぇぞコラァアア!!!

 

って言いたくなるやん?それって心が叫びたがっているのね。

 

そういう叫びって実際数えきれないぐらいあるじゃん?会社の人にでも、友人にでも、家族にでも、誰にでもそういう叫びたいような感情って湧くと思う。でも伝え辛いから大半は心のどこかにしまっちゃって、見せかけだけの言葉を吐いちゃう。想いを伝えるために言葉があるのに。

 

これはそういう心の叫びを題材にした映画です。

僕は泣きませんでしたが、巷ではすごい泣けるって言われてます。

 

あの花のスタッフが手掛けた作品ということですが、個人的にはあの花より好きです。

てかあの花はどっちかと言うと嫌いなんですよね。

 

というのも、何かの死を使って感動を誘う映画は全般的に嫌いなんです。

あの花は設定とか最後の展開とかよく考えて作られてんなーとは思ったんですけど、やっぱり悲しいから嫌いです。作品自体は面白いと思いましたけど。

何かの死をクライマックスに持ってくる映画を見て「めちゃくちゃ泣けておもしろかったー!!」って言う人よくいますけど、メインキャラ的なやつの死をそれっぽいBGMや感動的なセリフで演出されたらどう転んでも泣くだろって思う。

超個人的な意見ですけど・・・。 

 

ここからは要素を分けて詳しい感想を書いていきます!

 

 

 

 

 

—ここからネタバレ要素を含みます—

 

順の言葉

この映画を見ている中で、順と昔の自分が重なるところが多くあり、その度に感情移入して泣きそうになりました。

何かを言いたくて、でも言えなくて、いてもたってもいられずに逃げ出してしまう。そして、自分を理解してもらえない人間に悪く言われる。必死に自分の感情を表現しようとしていただけなのに。理解してもらえないのはしょうがないってわかってるんだけど、みんなの当たり前が当たり前じゃない人間も世の中にはいるんだよ…。

 

うぅ・・・順の気持ちわかるわぁ。。。

僕も昔とある理由で、これ捉え方によってはイジメだなーって目にあったことがあるんですけど、そのときの辛い気持ちを色濃く思い出しました。

 

最後の方で、順が誰かを傷つけるかも知れないと思って、心に溜め込んでいた本音の感情を拓実に打ち明けたとき、拓実はそれら全てを優しく受け止めてくれました。

 

これは拓実が順を理解してくれていたから。

 

本来全ての人間はこうあるべきだと思います。その人を理解をせずに一般論を用いてああだこうだいうのはとても浅はかなこと。

 

協調性がない人間はダメだとか、これができないとダメだとか、そういう考えの人間が日本には多過ぎると思うんです。当たり前に敷かれたレールを走れない列車はダメなんですかね…。 

順のおとん

さいってー!

 

「順、全部お前のせいじゃないか」じゃねーよこのクソメガネ!!

 

てかあの状況さ、お弁当作ってるときにお城から出てきたってことは、おかんが会社に持ってきてくれる弁当を作ってる午前中にお城IN&OUTしたってことだよね?(憶測)

 

半休取って早朝からなんしとんねんマジで…。

 

しかもあんな目立つ黄色いダサカーで入退城とかもう…。

 

もうバカだから「正午までに帰らないといけないお昼のシンデレラだねとか言っちゃってんだろうなーきっと。 

本当の気持ち

みんな本当に伝えたいことを隠して波風立てないように上辺の付き合いをしちゃってた。殻の中に気持ちを閉じ込めちゃってた。

 

それを終盤にかけて順を中心に、みんながちゃんと伝えなきゃいけないと気付き、本当に伝えたかったことを伝えていく。

 

拓実がチア部の子と荷物を運んでるときに言った「わからないんだ、想ってることちゃんと口にしなきゃ」というセリフと、最後の「本当に伝えたいことを伝えた世界は思ったより綺麗だった」的なセリフがこの映画をすべて物語っていると思いました。

 

気持ちは言葉にしないと伝わらない、だけど大事なことを伝えるのってすっごいめんどくさい。だから軽くて便利な言葉を選んで逃げちゃうことが多いけど、それじゃあ本当に伝えたいことなんて1ミリも伝わんない。

 

だからこそ、もういっそのこと面と向かって伝えてみなよ、伝えた結果がどうであれ伝えた後の世界も、自分の気持ちも、きっと前より良い方向に進んだって思えるから。的なメッセージがヒシヒシと伝わってきました。

 

大事なことを教えてくれる映画。

おわりに

途中でくさいなーと思うシーンも少々ありましたが、面白かったと思います。

 

それにしても順が普通に喋れるようになって本当に良かった・・・。

 

きっとミュージカルを成功させようとみんなで一丸となって頑張ったことは、めちゃくちゃ良い思い出になって、高校を卒業してからも同窓会やらなんやらで語り継がれるんだろうな〜とか思うとなんかええなぁ〜ってなりますね。

 

あああああああたまらん!!!

これだから青春映画っつーのは!!!

 

にしても大ちゃんに告られた順の対応が気になる…きっと振られるんだけど大ちゃんはそれで満足して野球に打ち込めるんだろうなー。

 

くぅうううううううううっ…

 

青春っていいね!!!!!!!!

  

 

そんな感じでした!

おわり!!